第62回JARM 特別企画1 言葉ってなんだろう?「言葉」の旅~脳から脳へ~ レポート
2025年6月12日~14日に京都国際会館で開催された第62回日本リハビリテーション医学会学術集会において、「コミュニケーション共生科学の創成」は特別企画「言葉ってなんだろう?『言葉』の旅~脳から脳へ~」に合同企画として参加しました。
この企画は、「言葉」をめぐる多様な障害や支援のあり方、そして社会的な包摂をテーマに、教育講演・座談会・展示等を通じて、医学・言語学・人類学の連携を図る場となりました。
「コミュニケーション共生科学の創成」からは、研究者の登壇、映像資料の提供、展示構成の協力などを行うとともに、現地運営にもスタッフが参加し、来場者とのコミュニケーションや多様な言語形態に関する情報保障に貢献しました。
リハビリテーション医学・医療の分野では、コミュニケーションに関わるさまざまな障害が取り扱われています。
コミュニケーションに欠かせない「言葉」には、音声言語だけでなく、手話言語、触手話、指点字など、多様なかたちが存在します。
本特別企画では、こうした多様な言葉とその障害・治療のあり方を通して、「言葉とは何か」という本質に、3日間連続で迫りました。
https://www.instagram.com/p/DLCN9ydhfZF/構音器の障害
6月12日(木)午前/第2会場
教育講演:音声障害に対するリハビリテーション治療
座長:服部憲明(富山大学リハビリテーション科 教授)
演者:平野滋(京都府立医科大学耳鼻咽喉科頭頸部外科 教授)
会場内参加者数:23名
特別企画基調講演 言葉って何?コミュニケーションを包括的にとらえる視点
座長:横関恵美(水無瀬病院リハビリテーション科)
演者:菊澤律子 (国立民族学博物館人類基礎理論研究部 教授)
会場内参加者数:54名
座談会 構音器と社会生活
司会:石川浩太郎(国立障害者リハビリテーションセンター病院 副院長)
菊澤律子(国立民族学博物館人類基礎理論研究部 教授)
対談者:小田哲夫(舌癌全摘、機械読み上げで意思疎通を行っている方)
岸脇明子(舌癌部分切除を繰り返している方)
竹内康子(喉頭癌声帯摘出、食道発声で意思疎通を行っている方)
会場内参加者数:38名
受容器の障害
6月13日(金)午前/第2会場
教育講演:人工内耳と言語とコミュニケーション
司会:石川浩太郎(国立障害者リハビリテーションセンター病院 副院長)
演者:白井杏海 (東京医科大学耳鼻咽喉科頭頸部外科 講師)
会場内参加者数:23名
座談会2 人工内耳と社会生活 / 異モード間コミュニケーション
司会:横関恵美(水無瀬病院リハビリテーション科)
根本玲(和歌山県立医科大学みらい医療推進センター、サテライト診療所本町・げんき開発研究所)
登壇者:勝谷紀子(放送大学大学院文化科学研究科文化科学専攻博士後期課程 生活健康科学プログラム)
松山智(東京都立葛飾ろう学校 教員)
梁谷侑未(手話言語獲得習得支援研究機構 サポーター)
相良啓子(国立国語研究 研究系 特別研究員)
広瀬浩二郎(国立民族学博物館人類基礎理論研究部 教授)
会場内参加者数:56名
特別企画講演 できない自分といかに折りあうか?言葉の力を考える
座長:根本 玲(和歌山県立医科大学みらい医療推進センター、サテライト診療所本町・げんき開発研究所)
演者:古賀信太朗(東海大学医学部付属病院 助教)
会場内参加者数:82名
意思疎通支援
6月14日(土)午前/第2会場
教育講演:失語症者の社会参加について八王子失語症サロン・ペチカからのメッセージ
座長:深浦順一 (国際医療福祉大学 大学院医療福祉学研究科言語聴覚分野 特任教授)
演者:東川麻里(北里大学 医療衛生学部 リハビリテーション学科 教授)
会場内参加者数:51名
特別企画講演 手話失語検査の現状
座長:阪下英代(京都府立医科大学付属病院リハビリテーション部)
演者:伊藤さゆり(東京都医学総合研究所先端基礎医科学研究分野 研究員)
竹本直也(国立民族学博物館人類基礎理論研究部 プロジェクト研究員)
会場内参加者数:50名
総合ディスカッション 言葉ってなんだろう?
司会:東川麻里(北里大学 医療衛生学部 リハビリテーション学科 教授)
横関恵美(水無瀬病院リハビリテーション科)
登壇者:菊澤律子(国立民族学博物館人類基礎理論研究部 教授)
菊池良和(九州大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科学教室 助教)
根本玲(和歌山県立医科大学みらい医療推進センター、サテライト診療所本町・げんき開発研究所)
森直樹(藤田医科大学 医学部 Well-being創出リハビリテーション医学 准教授)
会場内参加者数:71名
パネル展示
6月12-14日 ロビー